行動語録　その７８　満足を与えるために

今日お伝えするのは、今あちらこちらで言われていることなので、一度同様のものをお目にした方は「やはりそうだな」と納得して頂けると幸いです。

 

今結構言われているのが「顧客満足」と「従業員満足」。
さて、あなただったらどちらを大事にしますか？

 

これ、一見すると「顧客満足に決まっているだろう」と思われがち。
おそらくほとんどの企業がここに意識を集中して、お客様に満足して頂けるように従業員にハッパをかけているんじゃないかな。

 

しかし、今多くの企業で徐々に広がっているのが
「まずは従業員満足を満たす」
というところ。

どうして？

これ、お金の扱いに例えるとよくわかります。

今、あなたの財布にはちょっとしかお金が入っていない。
今日のデートで彼女と食事するのでさえ、ファミレスに行けるかどうか。
そんな状態で歳末助け合い運動の募金を見かけて、お金を投げ込む気になりますか？

 

「とんでもねぇ、自分の方こそ助け合い募金でどうにかして欲しいくらいだ！」
なんて思うんじゃないかな。

 

逆に、臨時収入も入って懐もホクホク。
今日のデートは彼女にちょっとしたコースディナーでもおごってあげようかな。
そんな気持ちで街を歩いていたら、募金に出会った。

「おっしゃ、今日は奮発して１０００円いれてあげるか」
なんて思っちゃうでしょ。

 

ここでいう「募金活動」が「お客様へ満足を与える気持ち」。
そしてあなたの懐具合が「従業員の満足度」。

 

こう考えたときに、
「まずはお客様の満足を満たしてあげるんだ！」
とばかりにその行為＝「募金」を強制していたら。

従業員にとってはいやいやながらの行為になっちゃいますよね。

自分も満たされていないのに、どうして人のことを一生懸命やらなきゃいけないのかってね。
その前に自分たちを幸せにしてくれよ！
そう叫びたくなるんじゃないかな。

 

人に何かを与えるには、まず自分の中の入れ物をしっかりと満たしている必要があるんです。
その入れ物からどんどんあふれ出るものを他人に施してあげると、それは心からのサービスにつながっていくんですよ。

そのためにも、経営者たるもの「従業員満足」をしっかりと満たす必要があるんです。

 

従業員満足がしっかりと満たされると、その幸せを人にも分けてあげようと心から笑ってサービスを与えることができちゃう。

そのためにも、中途半端な満足ではいけませんよ。
従業員の入れ物をしっかりと満たしてあげることが大事。

 

満たすものはお金だけじゃないです。
むしろ、お金よりも大事な「心」を満たしてあげることを考えてみて。

 

「心」は一人一人望んでいるものが違うでしょうが
・仕事に対してのやりがい
・やっていてよかったという満足感
・このままここでやっていきたいという安心感
などたくさんあります。

 

そのニーズを把握しておくことも経営者の資質の一つでしょうね。

あ、それとこの問題は対会社だけのものじゃないですよ。
家庭に対してもしっかりと振り返ってみてね。

 

会社の従業員がいくら笑顔で満足しても、家族が不満顔じゃ意味がないですよ。

そして当然ですが、従業員を満足させるためにはまず経営者である自分自身が心から喜べる仕事をしていきましょうよ。
トップに立つあなたが満足していないと、従業員はいくら待っても満足してくれませんよ。

 

あなたの周りにいる人を満足させ幸せにしたいのであれば、まずはあなた自信が幸せになりましょうよ。

幸せはお金だけじゃないです。
いろんなところに幸せは転がっています。
そこに焦点を当てて、自分の行動を起こしてみませんか。

 

行動語録　その７８

まずは自分を満たすと周りが満たされる、周りが満たされると、その先にいる人たちが満たされていく