行動語録　その５６　せいぎのみかた

　お風呂で長男とちょっとお話し。「いじめる」ということについてです。

　いくらこちらが正当な理由を持っていたとしても、多人数で一人を攻撃するのはいかがなものか。これは立派な「いじめ」ではないか。
　ちょっとした事件があったので、これについてのお話しと長男に要望を。それなりに理解はしてくれたとは思ったのですが、ここで予想外の質問が。

「じゃあ、○○レンジャーとかはどうなの？」
　そう、戦隊モノです。あれは５人や６人で一人の敵をやっつけています。形だけ見れば、多人数で一人をやっつける。いじめと同じではないのか？

　ここで「命を守る」ということについて話しをしました。戦隊モノはみんなの命を守るために戦っている。しかし、いじめは「自分の欲求を得るため、守るため」にやる行為。

　もし、目の前に刃物を持った人がいて、逃げることができない状況だったときには、多人数で戦わなければいけないこともある。自分の命、人の命を守らなければならない状況。これはいじめではない。
　しかし、「自分にとっていやなものだから」「みんなと同じ行動をしなければいけないから」というような理由だけで、多人数でひとりを攻撃するのはいじめ。ということを話しました。

　と、ここまで自分で話しをして気づいたこと。これ、ビジネス上でも同じだよね。
　ひょっとしたら、今自分は「いじめ」をしていないのか？　自分が正義だと思っている倫理観で、だれかを攻撃してはいないか。そもそも、自分が持っている正義感って、何が基準なのか？

　社会的倫理、なんて言葉もあるけれど、これもあいまいだよね。どこかにきちんとした境界線があるわけじゃない。どちらかというと、大多数の意見で決まっているようなモノ。
　ひょっとしたら、自転車で行動しまくっていることすら、自分が勝手に思いこんでいる正義感なのかもしれない。ま、これはちょっとオーバーでしょうが。

　たまには自分にとっての「正義」というところも振り返ってみる必要があるよね。

行動語録　その５６
自分にとっての正義を振り返り、行動を見直してみる