行動語録　その１０１　犬がおなかを見せるとき

知ってます？
犬がおなかを見せているときって、相手に対して服従していることを示しているんだって。

犬にとっておなかは「弱点」。
これを見せているということは、
「私はあなたに弱みを見せているんです。
　あなたに逆らうことはしません」
っていう意思表示らしいです。

ということで、あなたもおなかを見せて服従の証拠を見せましょう・・・いや、そうじゃないって。

自分の「弱み」を見せるってことは、どういうことなんでしょうね？
それって相手に対して「安心感」を持っている証拠ですよ。
相手に対して完全なる「信頼」を持っていないと、自分の「弱み」をさらけ出すことはできないですよね。

これ、ちょっとしたおもしろいことがありまして。
うちの次女が学校のテストを出してきたんです。
テストは「音楽」。
どうやら音楽を聴いて、それが楽譜のどれになるのか、というような問題らしいです。

これが国語や算数ならば
「もう一回見直しをしようね」
と注意するんだけど。
音楽のその場で答える問題はちょっと見直しは無理だわな。

で、カミさんがそのときに子どもにいった言葉。
「ママは音楽はさっぱりだったからな…」
何でもできるママでも、こういった弱みはあるんだよね。
だから安心してもいいよ。
そんなメッセージに聞こえました。

うん、確かに自分が信頼している人にも「弱点」があると思うと、なんだかホッとしますよね。
そっか、この人も「人」なんだよなって。

こんな人になりたいな、そうやって必死になって行動するけれど、その人のレベルにはなかなか追いつかない。
そんな思いがぐるぐる回ると、焦りと不安が入れ混じった気持ちになっちゃいますよね。

でも、その人の「弱み」っていうのが一つでもわかると、ちょっと安心。
むしろ「この部分だけはこの人には勝っているぞ！」という自信になれば、行動意欲もちょっとはわいてきませんか？

もし、あなたがメンターの立場にいるのであれば、誰かを指導する立場であれば、親であれば。
普段は厳しく、一分の隙もなく指導することも大事でしょう。
しかし、それじゃ相手は追い込まれるだけですよね。

だからちょっとだけ逃げ道を作ってあげましょう。
それがあなたの「おなかを見せる」こと。
「おなか」＝「弱み」を見せるといっても、何もかもさらけ出す必要はないんですよ。
笑い話として、ほんのちょっとだけ見せるだけでＯＫ。

行動語録　その１０１
たまには自分の弱みを見せることで、相手が安心して行動意欲がのびることもある