【コミュニケーション　宮崎　コンサルティング】バッテンで消さない

宮崎やリモートのオンライン研修でコミュニケーションの指導・コンサルティングを行っているユーアンドミークリエイトから、コミュニケーションに役立つ情報をお伝えします。

 

今回は言葉ではなく、文章でのコミュニケーションです。

といっても、手紙やメールの世界ではありません。

私は仕事柄、よく人の文章を添削することがあります。

文章の表現がおかしかったり、変えた方がよいところを指摘するのですが。

このときに気づいたことがあります。

私が文章に書かれてある言葉や表現に「×」をつけて書き直したとき。

文章を書いた相手はちょっと不機嫌になります。

けれど書き直した方が良いのはあきらか。

それでも相手はちょっと不機嫌です。

今度は別の時に、「×」をつけずに横に新たな表現を書き加えました。

そして口頭で「こっちのほうが良いと思うんだけど」と伝えたのです。

そしたら相手は納得して書き直してくれました。

基本的にやったことは同じです。

けれどそこには大きな違いがあったのです。

 

「×」を書かれると、人は自分の書いた物を否定された気持ちになります。

そのため不機嫌になったのです。

けれど横に文章を書き加えられただけだと、否定されたわけではなくさらに良いものを提示させられただけなので、素直に受け入れることができるのです。

ほんのちょっとした文章でのコミュニケーション。

しかしここにも相手を否定するのか、受け入れるのかといった大きなコツがあるのです。

私の知っている習字の先生は、悪いところに朱色の墨で書き直すという指導はしていません。

よりよいものをお手本で書き加えています。

それがやる気を引き出すコツだそうです。
 

 

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