行動語録　その７５　起爆剤と原動力

人が行動を起こすときって、「行動要因」ってのがあるんですよね。

 

おなかがすいたからファミレスに行く。
疲れたから横になる。
欲しいものがあるからお金を稼ぐ。（←泥棒しちゃいけませんよ！）

 

この行動要因、これを突き詰めていくといろんなものがありますよね。
私も、コーチ活動をやっているのには当然ながら行動要因があるんです。

この行動要因を分析すると
「起爆剤」と「原動力」があるんですよね。

 

起爆剤とは？
ほら、よくドラマなんかで
「音楽家になりたかったけれど、父から反対された。
　だから家を出て、父を見返してやるんだ！」
といって、一生懸命音楽活動にいそしむ。

 

この場合の起爆剤とは「父を見返す」というところ。
これも行動意欲をわかせる要因ですよね。

 

これに対して「原動力」って？
これは世の中のお父さんがよく言う言葉
「私は家族の幸せのために、一生懸命働いています」

家族の笑顔のために、一生懸命なんですよね。

 

さて、「起爆剤」と「原動力」の違いってわかりますか？
コーチをやっている人なら、あの言葉が思い浮かぶんじゃないかな？

そう、「起爆剤」は「ニーズ」、「原動力」は「価値」（もしくは本質）なんですよ。

 

ニーズとは、それを満たしてしまえば十分と思うもの。
それに対して、価値とはいくらでも追い求めることができるもの。

 

また、上の例で考えると
「起爆剤」→対象が狭い、結局は自分を満たすことが目的
「原動力」→対象が広い、自分と自分の周りを満たすことが目的
なんですよね。

 

実は私、コーチングを始めて半年位して父とちょっと意見が合わなくなったことがありました。
そのときに勢いで
「一人前のコーチになってやる！」
と宣言。

しかし、それから一年間は泣かず飛ばず。

 

まだ勤めていたということもあったんだけど、そもそものコーチングを行う「目的」がずれていたせいなんでしょうね。

その一年後、ちょっとした事件がありました。
それ以降、父との確執もとれ、本来の目的である
「家族とみんなの笑顔を見るため」
のコーチングが始められたような気がするんですよ。

 

おかげさまで周りをいい感じで巻き込んで、今の活動をさせて頂いています。

今、私を動かしているのは「起爆剤」じゃなくて「原動力」。
こちらの方が自分でしっくりくるし、永遠に気持ちよく追いかけられることができそう。

 

うん、私はこれだよ。
って自分で言えるようになったかな。

 

行動語録　その７５

「起爆剤」で行動するよりも「原動力」で行動した方が、気持ちよく長続きできる