行動語録　その１２８　行動なくして、何が理念だ！

経営に大事なのは「経営理念」。
上っ面ではない、社員にしっかりと落とし込むことができる理念を根付かせてこそ、社員一人一人が活き活きと働くことができる。

うん、全くその通りです。

 

会社勤めのあなた、あなたの会社の経営理念を言うことができますか？
会社を経営しているあなた、あなたの社員は会社の経営理念を言うことができますか？
それ以前に、あなたは経営理念を持っていますか？

私の経営理念は「喜笑願見」。
あなたの喜ぶ顔、笑う顔を見ることを願っていますって意味です。

 

さて、経営理念の中でうたっているものに
・お客様の満足を高めます
・従業員の幸せを追求します
というものが多いですね。

うん、それはそれで非常に喜ばしいことです。

 

しかし、そういう理念をうたっているはずの経営者の勉強会の集まりで、一つ愕然としたことがあるんです。

その会の理事会が終わり、休憩を挟んで理念の勉強会が催されました。
その休憩の時のお話し。

 

当然のごとくトイレに行きました。
が、トイレに行ってびっくり！

トイレ用のスリッパがぐっちゃぐちゃ。

中には「自分がはいたもの」はきちんと並べている人はいる。
が、ほかのぐちゃぐちゃになっているスリッパはそのまま。

おいおい…

 

「お客様のために」とか「社員のために」という理念をうたっている会社の経営者でしょうが！
そんな人が、次にトイレを使う人のためにスリッパくらい並べることはできないのかっ！

「お客様のため」「社員のため」と口で言いながらも、身近にいる人のためのちょっとした行動ができていないんですよ。

 

「トイレのスリッパとお客様とは関係ないだろう」
と言われそうですが、そんなことはないと私は思っています。

そういう人に限って、大きなところには目が向いているけれど、小さな親切という部分に目が向いていなかったりします。

 

お客様が、社員が何を求めているのか。
そんな大きなことばかりじゃないんです。
ほんのちょっとした心づかい。
そこからがスタートなはず。

 

それを実践できない経営者は信頼に値しないですね。
口だけで動いているに過ぎませんよ。

 

この経営者たちは、確かこういったことを学んできているはずなのに。
何ヶ月もかけて、しっかりと体に落とし込んでいるはずなのに。

そう思うと、ホント情けなかったです。

 

行動が伴ってこそ、本当の理念ですよね。
行動が伴わないと、人はついていきませんよ。

そんなことを思いつつ、トイレのスリッパを並べ直す私でした。

行動語録　その１２８

言葉が、口が人を惹きつけるのではない。行動が伴ってこそ人は惹きつけられる