行動語録　その１６４　人を批判することを批判する

以前、とあるサイトを読んでちょっと気分が悪くなりました。
というのも、そのサイトは自分のいる業界についての批判がやたらと多いから。
といっても、批判ばかりでなく自分なりに行動を起こしている方ではあるのが救いなのだが…

よし、このことをテーマにして自分のブログに書いてみよう。
そう思ったのだが、よく考えたら本末転倒。
その人のことを書くということは、私自身もその人のことを批判するということにつながるじゃないか。
そう考えたら、自分も同じことを繰り返してネタにしているだけ。

おいおい、それじゃ意味ないよね。
そこで一度冷静になって自分を見つめ直すことにしてみた。
今まで、そうやって「批判している人を批判する」ということがどれほどあったのか。

会社時代であれば、上司や同僚が会社に対してグチや不満を漏らす、なんて場面はよくあったよな。
最初の頃は、一緒になって同じように会社を批判していた。
これを「一次批判」としよう。

そしてコーチングを学び始めて、そういった人を客観的な立場で見ることができるようになった。
そしてやってしまったのが、そういった人を「だからだめなんだよねぇ」とさらに批判。
これを「二次批判」としよう。

で、この二次批判をしているときの自分の心ってどうなっているのか。
おそらく、一段高いところから全てを見通している、いわば神様のような気持ちになっていたんじゃないかな。
それって、「傲慢」ですよね。

だって、自分よりも能力や経験を持った人を評価しちゃうんだからね。
さも、自分の方が上であるかのように・・・

私は、とある事件（事故？）がなければ、おそらくその気持ちを引きずったままコーチとして活動していたことでしょう。
ついつい、人を上から見下すような態度で。
しかし、今こうやっていられるのは「感謝」という言葉を心から体験できたことがあるからなんです。

とはいっても私も人間。
たまには人に対して批判やグチを言ったりすることもありますよ。
しかし、大切なのは「だから自分はどう行動するのか」というところ。
批判やグチじゃ、世の中は何も変わりませんからね。

行動語録　その１６４
人を見下す人は、批判している人を見て批判する
人に感謝できる人は、批判している人を見て自分がどう行動するかを考える