行動語録　その１７７　感謝の範囲

「ありがとう」。
この言葉、いつも使っていますよね。
誰かから施しを受けてもらったときに、あたりまえに口から出てくる魔法の言葉。

この「ありがとう」を言われて嫌な気分にはならないですよね。
むしろ、ほんのちょっとした気遣いの心にふれて、ちょっと暖かくなることでしょう。

でもちょっと考えてみて。
確かにその施しを自分に向けてやってくれたのは目の前にいる相手ですよね。
でも、その人と出会い、そしてその人が自分に対して何か施しを行うまで、一体どれだけの人が関わっているのでしょうね。

今レストランで食事をしているとき。
美味しい料理を食べ、シェフに「ありがとう」とお礼を言いたくなった。
しかし、その料理を運んできた人には？
シェフの周りにいるコックには？
その美味しい料理を出してくれるお店のオーナーには？
美味しい料理をのせたお皿を作った職人さんには？
そして食材をつくってくれた農家や地球には？

こうやって考えていくと、今目の前にいる人だけに感謝するのではなく、全世界の全ての人、全ての物に伝えいたですね。
「ありがとう」と。

感謝をするのであれば、その範囲を決めるべからず。
それが私が学んだことです。

行動語録　その１７７
感謝をするときは、全世界全ての物に向かって感謝すること