【ファシリテーション　宮崎　コンサルティング】多数決は最後の砦

【宮崎のファシリテーションコンサルタントがお届けする会議のコツです】

 

「ではこの案に賛成の方、挙手をお願いします」
会議の最後に、必ずこの「多数決」というものを実施しているところも多いのではないでしょうか。

多数決は民主主義の象徴ともいえますよね。

そのおかげで、国会は揺れに揺れていますが。

ところで、この多数決は本当に公平なのでしょうか？

少数意見で負けた側は、割り切って決定した事項に沿って行動を起こすものでしょうか？

なかなかそうはいきませんよね。

でも決まったことだからやらざるを得ない。

 

これでは、会議の本来の狙いである「参加者の合意形成」は生まれません。

それどころか、決定事項に対して不平不満を持ち、さらには反対派とよばれる人が決定事項に対して妨害工作を起こしかねませんから。

では多数決ではなく、どのような方法を採ればいいのでしょうか？

ここでぜひやっていただきたいことがあります。

例えばＡという意見に反対か、賛成かでもめていたとします。このときにそれぞれの意見や主張をしっかりとホワイトボードなどに書き出し、その中にある双方のメリットを抜き出して下さい。

そして会議の目的と照らし合わせる。

 

ほぉら、Ａという意見の全体像をくずさずに、反対派の主張するメリットをうまく組み込んだ新たな意見が見えてきませんか。

これならば反対派の主張する部分も入るし、賛成派も納得できるでしょう。

 

このような場の合意形成を最初に考えて下さい。

その後ならば賛成・反対の多数決をとっても、皆さん納得できるはずですよ。
 

 

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