事実は何？【ファシリテーション　宮崎　オンライン　リモート　研修】

宮崎やリモートのオンライン研修で会議・ファシリテーション指導をしているコンサルタントがお届けする会議のコツです。

 

会議の場面で意見を求めると、こんなふうに発言をすることがよくあります。

「このＡという商品のほうが私は優れていると思います。

　ですから今回はＡを採用しましょう」

さて、あなたはこの意見で納得できますか？
この発言が偉い人から出てきたのなら、納得せざるを得ないという感じになりそうですね。

しかし、これでは合意形成になりません。

だからこそ、ファシリテーターはさらにこう問いかける必要があるのです。

 

「ではＡのどのような点が優れていると思ったのですか？」

 

その根拠を問うのです。

ここでの答えが例えばこんなふうだったとしましょう。

「デザインがいいし、価格も安いし」

 

さて、これで納得できますか？

実はこれだけでもダメなのです。

 

「デザインのどこが、どのように良いと感じたのですか？」
「価格は何と比較をして安いと思われたのですか」

 

なんだかしつこいように感じますが。

大事なのは「事実はなにか」ということなのです。

デザインがいい、価格が安いは発言者の主観、つまり解釈です。

事実をしっかりと見据えて、その上で他のものと比較をした結果、Ａがよいという回答を導き出す。

これならみんな納得しますよね。

ファシリテーターは発言者が解釈で意見を述べていると感じたら、その根拠となる事実を探るようにしてみましょう。

これがみんなを納得させる結論に導くためのポイントですよ。
 

 

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