行動語録　その８０　矛盾にどう立ち向かう？

以前やっていたミニセミナー
「コミュニケーションのコツ教えます！」

 

あるときのテーマは「成長」。

まず冒頭で、成長を願うときの心構えとして

　For You　＝　あなたのために

でなければいけないということを伝えました。

これ、当たり前のようで実際にはできていないんですよね。
親や先生、上司は誰かを成長させようとしたときに

　For Me　＝　自分のために

がついつい出てきちゃう。

「あなたが成長してくれないと、私が恥をかくのよ」

といわんばかりにね。

 

セミナー参加者から、実例が出てきましたよ。
これはあるところのお話。
そこにいる人たちに、指導する立場の人が

「あなた達はここの看板を背負っています
　だから、外に対してはきちんとしなさい！」

 

これ、間違いではないでしょうが、こうやって言われ続けている人たちはどう思うでしょうね？

マナー向上に対しての行動は、嫌々ながらでしか動けないんじゃないかな。
だって、自分がマナーを向上させて、得をするのはこちら側ですって言われているようなものだもん。

 

そして、その中で評価の高い人たちは、このマナーをしっかりと全体に指導している指導者だとか。

これ、一体誰のための指導なんでしょうね。
本当に相手のため？

思いっきり矛盾を感じます。

 

しかし、今の社会では大多数の意見に従うしかない。
それに反発してしまうと、世間からはじかれてしまう。
だからおとなしくしておこう。

これ、今のほとんどの方がそうじゃないかな。

会社に、社会に、世の中に矛盾を感じつつも、そのまま一生流されていく。

私もかつてはそうでした。
お給料をもらっている限りは、そこに従って生きていくしかないんですよね。

他に勤め先のあてがあるわけじゃないし。
家族だって守って行かなきゃいけないわけだし。

矛盾に立ち向かいたくても、「まぁ、仕方ないか」とあきらめてしまう。

 

では今は？

その結果がコーチとしての独立という形になってしまいました。
しかし、これは一方で「逃げ」ともいえますね。
だって、立ち向かったわけではないんだから。

 

今思うと、そこに立ち向かう勇気がなかったんですね。
それはどうしてか？
自分の中で「理念」がしっかりと持てていなかったから。

 

「喜笑願見」

この理念を立ち上げたのは、独立して半年くらいしてからだったな。
それから、自分の周りが徐々に動き出したような気がします。

それからようやく、世の中の矛盾に対して口を開くことができはじめました。

矛盾に立ち向かうためには、まず自分自身の「理念」をはっきりさせておく必要がある。
これを痛感しましたよ。

 

無鉄砲に立ち向かうのは勇気じゃありません。無謀というものです。
勇気を持って立ち向かうためには、こちらがしっかりとした準備をすることが必要。

その第一歩として、自分自身の「理念」をしっかりと固めてみてね。

行動語録　その８０

世の中の矛盾に立ち向かいたくなったら、まずは自分自身の「理念」を確立させよう