行動語録　その１２１　その方法が思いつかないと嘆く前に

私、こうやって毎日「行動するためには」というテーマでお届けしています。
また、何かことある毎に人に口で伝えています。
口だけじゃなく、情報紙やメルマガを通じても。

それでも、人によっては必ずこう言うんですよ。
「行動が大事なのはわかるけれど、何をやっていいのか。
　そこにたどり着くための『方法』がわからないんですよ」
と。
そういう人は、続けてこうも言います。
「１００％確実にそうなるための方法があればなぁ〜」

では質問。
今日、あなたが家を出てから遅刻をせずに会社に行くために『１００％確実に』たどりつくための方法ってありますか？
そんなの簡単じゃない。いつも通りに会社に行けばいいんだよ。
果たしてそうですか？

途中、交通事故に遭わないとだれが保証しますか？
列車事故で遅刻しないとだれが保証してくれますか？
朝起きたら突然の大雪で、ダイヤが乱れて遅刻だってありえますね。
途中で腹痛をおこし、救急車で運ばれることだって。
へたするとお隣の北の国に拉致されることも…

そう、１００％確実な方法なんてありえないんですよ。
でも、あなたは今日もいつものように家を出て、いつものように会社に何の苦もなくたどり着くことでしょう。

これはどうしてか。
「そこにたどり着くのが当たり前だと思ってしまえば、それは当たり前の行動となる」
からに過ぎないんです。
つまり、「方法を知っている」ことが重要なのではありません。
「その目的地に着くのが当たり前」だと思うことの方が重要なんですよ。

私は、今でこそ東京の街を自転車で走り回ることができるようになりました。
多少道を知らなくても、目的地までは必ずたどり着けます。

目的地までの道なんて知っていることの方が少ないですね。
以前も羽田空港から九段下まで自転車で行きました。
まだスマホなんてなかった時代です。

品川までは前に自転車で行ったことがあるので、これは問題なし。
そこからはおおよその方向と地図とにらめっこしながら、試行錯誤で自転車をこぎましたよ。

事前に道を下調べして、１００％確実な方法をとったわけではありません。
前に進みながら、ときどき現在位置を調べて、そしてとるべき道を選択し、そこにたどり着きました。
後から調べたら、途中回り道だったところもあります。
それでも、たどり着いたんですよ。
だって、「自分はそこにつくのは当たり前だ」と確信していたから。

１００％確実に、安全に目的地に行ったり目標を達成する方法なんてありゃしません。
今自分がやっている方法がベストである保証もありません。
でも、そこにたどり着くことが当たり前だと思えば、どんな方法を使おうがちゃんとたどり着くものですよ。

だから、「方法がわからない」と嘆く前に、心を落ち着かせて「そこにたどり着くのは当たり前なんだ」と自分に言い聞かせてみましょうよ。
時間はかかっても、それを信じ続ければ間違いなくたどり着くんだから。

行動語録　その１２１
重要なのは方法ではない。そこにたどり着くのが当たり前だと思う信念の方が重要である