行動語録　その１２９　目標は必要なのか？

コーチング講座で、こんな話題が出ました。

「目標は必要なのか？」

 

どの成功哲学を見ても、必ず書いてあること。
これが
「明確な目標を持ちましょう」

 

目標を持つと、方向性がはっきりして行動のモチベーションを維持することができる。
また、目標があって始めて船の舵をとることができる。

などなど。
目標の大切さはどれも身にしみます。

 

けれど、講座の時のロープレで出た意見はこんなことでした。
「世の中には明確に目標を持たなくても、のんびりゆっくりとした暮らしをしている人もいる。
　その人たちが不幸かといえばそうではない。」

 

このときに、田舎の農村で自給自足でのんびりと暮らしている老人の様子が頭に思い浮かびました。

うん、たしかにこういう人達は「何か達成するぞ！」と意気込んで暮らしているわけではないですよね。
かといって、毎日をだらだらと過ごしているわけでもない。

 

「仕事は楽しいかね？」という本でこんなエピソードが載っていたのを思い出しました。

皆さんも必ず一度は口にしたことがある「コカコーラ」。
あれを発明した人はもともと薬局の主人。
店員が薬を混ぜて水に溶かして飲んでいたのを見て、コーラという飲み物を思いついたそうです。

 

このときに、普通の店主ならば従業員がそんな風にしてお店のものを使っていたら叱りとばしますよね。
それをやっていたら、今頃はコーラという飲み物は存在しなかったかもしれないんです。

この店の主人、別に「こんな飲み物を発明してやろう！」なんていう目標があったわけでもない。
でも、コーラという飲み物を売り出そうとひらめいたわけです。

 

エジソンのように「目標あるひらめき」から大発明をたくさん世に送り出した例はたくさんあります。
しかし、それとともに「目標なきひらめき」も世の中にはたくさんあるということ。

う〜ん、そういわれると本当に目標は必要なのか…？

 

で、ここで思ったこと。

本当に必要なのは「目標」ではなく「目的」ではないのか？
もっと限定して言えば「生きる目的」ですね。

 

アンパンマンの歌詞にこんなのがありますね。

　何のために生まれて、何をして生きる
　わからないまま終わる
　そんなのはいやだ！

 

そう、これは人生の目的を知ることの大切さを説いた歌詞ですね。

まずは目的を持つ。
何のためにこれからの人生を生きるのか。

 

自分の場合はどうなんだろう？
何が目的なのか。
何のためにコーチをやっているのか。

もう一度原点に戻ってみました。

そしたらやっぱりこの言葉でした。

　喜笑願見

特に「家族とずっと笑って暮らしていきたい」
これが今の目的です。

そのために、本を書いたりコーチングを行ったり、さらにはもっともっと有名になりたかったり。

 

目的があってこそ目標が成り立つ。
目的なき目標は目標とはいえない。
目的がない目標は、それを達成した後に何も残らない。
目的がある目標は、それを達成したらその先にまた何かが見えてくる。

そう、目的がスタート。

 

「自分が満足できる生活を送りたい」
田舎の農村の老人も、きっとこんな目的を持っているからのんびり笑って暮らせるんでしょうね。

 

こういう人達が全く目標を持っていないというわけではないでしょう。
畑を耕すことだって目標。
立派な大根をつくることだって目標。

ただし、世の中で言う成功的な仰々しい目標ということではないだけ。

 

目標は目的を具象化したものじゃないかな。
だから、大切なのは「目的」。
私はコーチング講座のロープレでそんなことを考えていました。

行動語録　その１２９

人生においても「目的」を持つことが何よりも大切なこと