行動語録　その２５９　文化遺産を残して

日本に限らず、いろんなところにはそれなりの「文化」というものが継承され残されている。
移り変わりの激しい都会でも、目をこらせば「昔ながらの」という言葉がぴったりのものがどこかに残っている。
これは街としてのひとつの「財産」ですよね。

これ、人の心も同じです。

「自分を変えなきゃ」という意識には、自分の過去をすべて捨てて別の自分を入れようとしている願望が感じられます。
ってことは、今まで自分の中にあった「文化」、すなわち「財産」をも捨てて、新たなビル建設を推進しているようなもの。

新しい、近代化した町並みだけが目指す自分の姿なの？
その片隅にも、昔ながらの代々続くものが残っていてはいけないのか？

街も老朽化したところは崩して新しいものを建てなければいけません。
それは、老朽化したものが今の自分の生活を脅かすものになりかねないから。

しかし、古くからある頑丈なお寺や代々生え続けている大木まで排除する必要はないですよね。
それを活かした新しい町並みをつくればいいんです。

人の心も、自分が財産だと言えるようなものを自覚し、そうでないムダなものだけを壊して新しいものを建て直してみましょう。
ほら、新しい姿が見えたでしょ。

行動語録　その２５９
今まで築いてきた自分の財産をしっかりと残しつつ、新しい自分を組み立て直してみよう