行動語録　その５１４　忙しいときの自分

忙しい、とは心を亡くすと書く。
これはよく言われている言葉なので皆さんもご存じだろう。

では忙しいという状況は良くないことなのか？

いえ、そんなことはない。
忙しく動き回っているという方が、何もやることが無くてそこにただ存在しているという状況よりも良い。

私も独立したての頃は、仕事が無くて暇でしょうがなかった。
だから、いつしか忙しく動き回り仕事をしている、という光景を夢見たものだ。

そして今、その夢が現実のものとなり、今度はやりたいことになかなか手をつけられないくらいになってしまった。
本当にやりたいことに手が届かないのだ。

忙しい、というときの心とはこれのことではないか。
ここでいう心とは、本当にやりたいことのこと。
そこに心が届かずに、日常の仕事に埋没して自分を亡くしてしまう。
これが忙しいことの正体ではないだろうか。

周りから見て忙しく動き回っているように見えても、それが自分の本当にやりたいことであれば本人はさほど忙しいとは思わないだろう。

本人の口から「忙しいんだよ」なんていう言葉が出ているときのほとんどは、自分を亡くしかけているとき。

あなたは今、自分を亡くしてはいませんか？
自分の心、取り戻して下さい。

行動語録　その５１４
自分のやりたいこと、これを忘れなければあなたは忙しそうに見えても心を亡くしてはいない