失敗しないオンライン研修開催のコツをプロの研修講師が教えます!
2021/08/20
今やオンラインで研修を開催するのは、当たり前の世の中になってきました。
しかし、従来の集合型研修に比べてそのメリットを十分に活かせなかったり、思ったよりも効果がなかったといった失敗もあります。
そこで、あなたにだけこっそり、プロの研修講師が教えるオンライン研修を成功させるコツをお伝えします。
目次
- オンライン研修の種類を知っておこう
- 1.講義型
- 2.対話型
- 3.ワークショップ型
- オンライン研修のメリット/デメリットを知っておこう
- 1.オンライン研修のメリット
- 2.オンライン研修のデメリット
- オンラインミーティングツールの違いを知っておこう
- 1.Zoom
- 2.Microsoft Teams
- 3.Webex
- 4.主な機能と価格の比較
- オンライン研修を成功させるコツを使おう
- 1.サポートを必ずつけよう
- 2.こまめな休憩を入れよう
- 3.グループワークを取り入れてもらおう
- 4.手と頭を使ってもらおう
- 5.ホワイトボードの画面共有を活用しよう
- さいごに
オンライン研修の種類を知っておこう
一口にオンライン研修と言っても、その講義スタイルはさまざまな種類があります。
まずはあなたが実施したいオンライン研修が、どのタイプに適しているのかを確認しておきましょう。
1.講義型
講師が一人で、一方的にしゃべるタイプの研修です。
講演型といってもいいでしょう。
ウェビナーという形で配信されているものも、このタイプにあてはまります。
メリット:一度に大人数を相手にすることができる
録画をしておけば、後から動画配信が可能になる
デメリット:受講者との双方向性が損なわれやすい
2.対話型
講師が受講生に対して質問を投げかけたり、対話をしたりして進行する研修です。
テキストやパワーポイントなど講師と受講生が同じものを見ながら講義を進めます。
小学校の授業のようなものをイメージするといいでしょう。
メリット:受講者に対してその都度理解を求めやすい
個人ワークシートなどを活用した演習が行える
受講生との双方向性が高まる
デメリット:講師が制御できる人数が制限できる(多くて30人程度)
講師が発言のコントロールに慣れる必要がある
3.ワークショップ型
グループを組んで課題演習を行いながら講義を進行する研修です。
対面型の研修では模造紙やホワイトボードを活用しながら進めるのが一般的です。
体験型学習に向いている形式です。
メリット:体験型なので受講者の納得度が高い
受講者が退屈せずに研修を受けることができる
デメリット:受講者もオンラインツールに慣れておく必要がある
課題演習の時間の管理が難しい
各々のメリット、デメリットをしっかりと把握して、目的に沿ったオンライン研修を企画しましょう。
オンライン研修のメリット/デメリットを知っておこう
オンライン研修は従来の対面型研修と様々な違いがあります。
単に便利そうだから、流行りだからといって安易にオンライン型に切り替えるのではなく、メリット/デメリットをしっかりと把握した上で研修スタイルを決定しましょう。
これが上手なオンライン研修を成功させるコツになりますよ。
1.オンライン研修のメリット
オンラインで研修を行うメリットには以下のようなものがあります。
1.場所の制約を受けない
パソコンやタブレットなどの端末さえあれば受講できるため、大きな会場を抑える必要がありません。
また、全国どこにいてもオンライン研修を受講することができます。
2.コストがかからない
場所の制約を受けないため、受講生を一箇所に集めるための会場費や出張旅費を抑えることができます。
また、講師を呼ぶための旅費も不要となります。
さらに、模造紙や付箋紙などの備品も不要となるため、コストがかからないのが大きなメリットです。
3.同じものを共有できるため理解度の差が少ない
集合研修だと座る場所により、ホワイトボードやスライド、さらには講師の姿そもののが見にくかったりすることもあります。
オンライン研修だと画面共有などにより全員が同じものを共有することができ、理解度の差が少なくなります。
2.オンライン研修のデメリット
デメリットには以下のようなことが考えられます。
1.オンラインツールに慣れる必要がある
オンライン研修では、講師が一人でオンラインツールを使いながら講義をするのは困難です。
そのため、事務局が使うオンラインツールに慣れておく必要があります。
特にワークショップ型でグループワークを行うような研修では、必ずサポートが必要になります。
2.双方向性が薄くなる
集合研修と違い、参加者の表情や場の雰囲気をつかみにくくなります。
そのため、どうしても双方向性が薄くなってしまいがちになります。
3.長時間の受講が困難
オンライン研修の場合、長時間イスに座って受講することを強いられます。
動きが取りづらいため、長時間に渡る受講の場合は適度な休憩を頻繁に挟む必要がでてきます。
4.受講生が何をしているかわからない
オンライン研修では画面の見えない部分で何をしているのかはわかりません。
ひょっとしたら音声をミュートにして、スマホなどで別の動画を見ているかもしれません。
一人ひとりの受講生の管理までは基本的に手が回らないという状況が生じることがあります。
以上のようなデメリットもありますが、それぞれについては後ほど紹介する「オンライン研修の成功のコツ」で対処法をお伝えします。
メリット、デメリットを踏まえた上で、オンライン型にするのか集合型にするのかを決定しましょう。
オンラインミーティングツールの違いを知っておこう
オンライン研修を成功させるためには、そこで使うオンラインミーティングツールの特徴を抑えておく必要があります。
この機能を使いたいのに使えない、といったこともあるのでしっかりと把握しておきましょう。
今回は一般的によく使われるZoom、Teams、Webexを比較します。
1.Zoom
Zoomはオンラインミーティングツールとしては一番一般に普及しているものでしょう。
1対1から最大で1,000人まで(オプション追加の場合)1つのミーティングに参加できるものです。
また、URLをクリックするだけですぐにミーティングに参加できるのが特徴的です。
バーチャル背景やグループワークに活用できるブレイクアウトルームなどの機能をいち早く取り入れ、オンライン研修でも使いやすいツールとなっています。
2.Microsoft Teams
WordやExcelなどのOffice製品をリリースしているMocrosoft社が提供しているオンラインミーティングツールです。
すでにMicrosoft365を使っている企業であれば、無料で活用できるため導入しやすいツールとなっています。
さらに、Office製品との連携がスムーズで、資料の共同編集などを行いながらミーティングができるという特徴があります。
コストを抑えて導入したいという企業にとっては、とても便利なツールと言えます。
3.Webex
米国カリフォルニア州に本社のあるコンピューターネットワーク機器開発会社「Cisco(シスコ)」が開発したWeb会議システムです。
ここは古くからWebミーティングツールを手掛けており、世界のビデオ会議市場ではNo.1のツールです。
高画質の画像とスムーズにリアルタイムなファイル共有を行えるのが特徴です。
ユーザーからの声を反映しているため、非常に使いやすいツールとして評価が高いです。
4.主な機能と価格の比較
3つのツールに対して、主な機能と導入時の価格の比較です。
それぞれに特徴があるので、自社のオンライン研修の目的に合わせて導入を検討しましょう。
機能
Zoom
Teams
Webex
画面共有
◯
◯
◯
ブレイクアウトルーム
◯
◯
◯
・メンバーの事前割り当て
◯
✕
◯
・時間設定
◯
✕
◯
・利用中の名前の変更
◯
✕
✕
共同ホスト
◯
✕
◯
・ホスト権限の移譲
◯
✕
◯
料金(税別・月払いの場合)
2,000円〜
650円〜
(Microsoft 365 Business Basic)1,700円〜
オンライン研修を成功させるコツを使おう
オンライン研修のタイプ、メリット/デメリット、ツールの違いなどを踏まえた上で、いよいよオンライン研修を成功させるコツを5つお伝えします。
これから紹介するコツは、プロの研修講師としてオンライン研修を何度も重ねた上で「必要」と感じたものです。
1.サポートを必ずつけよう
オンライン研修を行う場合、研修講師がホストになる必要もあります。
しかし、研修講師の全ての作業を任せると、大事な講義よりもパソコンの操作に意識を取られてしまいます。
オンライン研修を行う主催者の方で、オンラインツールに精通したサポートを必ずつけてください。
サポートの役割としては
・入室者の管理
・参加者のミュートや画像の管理
・ブレイクアウトルームの設定、スタート
・参加者の操作に対しての対応
などがあります
研修講師に負担をかけないよう、サポートは研修中常にそばにいるようにしましょう。
2.こまめな休憩を入れよう
デメリットのところでも紹介しましたが、オンライン研修は長時間パソコンの前に座ってもらう必要があります。
そのため、最低でも1時間に5〜10分程度の休憩を入れるように設定しましょう。
これは研修講師にしっかりとリクエストをして、研修プログラムを組み立ててもらうようにしてください。
また、サポート役が参加者の監視もしておき、万が一体調不良者などを発見した場合はすみやかに講師に連絡をして休憩をとってもらうなどの処置をお願いしましょう。
適度な休憩を入れることで、オンライン研修の参加者も気持ちをリフレッシュして受講することができますよ。
3.グループワークを取り入れてもらおう
オンライン研修を受講する人は、一人の部屋で受けることが多いものです。
そうなると研修中に孤独を感じてしまい、学ぶ意欲も低下してしまいます。
これを防ぐために、適度にブレイクアウトルームを活用したグループワークを入れてもらうように研修講師にお願いしましょう。
グループワークは、かんたんなディスカッション程度でも大丈夫です。
仲間意識を高めて、みんなで学んでいるということを認識できれば、受講意欲も高まってきますよ。
4.手と頭を使ってもらおう
一方的に講師が話をする講義型でも、ただ聴いているだけでは眠たくなってしまうものです。
そのため、学んだことをメモさせるような工夫をしてもらいましょう。
例えば、テキストはカッコ抜きにしてそこに文言を記載してもらうようにする。
レジュメだけ渡して、大事な解説部分は講義の後にファイルで送信する、などです。
また、講義中も頭を使ってもらうようなものを入れてもらいましょう。
例えばワークシートを活用して、数分間それを解いてもらうなどです。
もちろん。前述のグループワークを取り入れることもこの中に入ります。
眠気防止のために、手と頭はどんどん使ってもらうような講義を講師にリクエストしましょう。
5.ホワイトボードの画面共有を活用しよう
どのオンラインツールも、画面共有で活用できるホワイトボード機能を備えています。
ここに参加者から出た意見を記載してもらうように促して、意見の可視化を行うことがオンライン研修では有効となります。
ここでどのオンラインツールでも活用できる便利なホワイトボードツールをご紹介します。
それが「Google Jamboad」です。
これはJamboadのURLを共有しておけば、参加者がアクセスをして直接ホワイトボードを編集することができます。
編集した内容はすぐに反映されるため、誰かが記載したものをみんなで共有することができます。
また、付箋機能が備わっているため、ブレインストーミングを活用したワークショップを、従来の集合型で行っていた模造紙と付箋紙を活用したスタイルと同じように行うことができます。
またタブレット用のアプリもあるため、参加者がパソコンとは別にタブレットでJamboadを使いながらグループワークなどを行うこともできます。
Google JamboadはGoogleのアカウントを持っていれば誰でも無料で使えます。
これはオンラインミーティングのときにも活用できますので、ぜひ導入をおすすめします。
さいごに
オンライン研修を成功させるかどうかは、研修講師だけに頼ってはいけません。
研修の主催者も積極的に研修講師にリクエストをして、一緒になってプログラムをつくっていきましょう。
ユーアンドミークリエイトでは、豊富な研修実績とオンラインツールの知識を有しています。
オンライン研修に対して、不安や疑問などあれば遠慮なくご連絡ください。
あなたにとって最適な提案をさせていただきます。
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