行動語録　その３６　満足したら

　お腹いっぱいだから、もう食べられないっ！

　なんか焼肉食べ放題のお店で交わされるような会話ですね。

　お腹の話しだと、物理的なものもあるのでよくわかるでしょ。パンパンにふくれたお腹には、それ以上ものは入らないですからね。

　それと同じように、あなたが何かの行動を起こした結果、心が満足しちゃうとその時点で行動がストップしちゃうんですよね。逆をいうと、自分の心をみたそうと思えば思うほど、行動意欲はぐんぐん伸びていくんですよ。こういった、心を満足させようとするもののことを「ニーズ」っていうんです。

　ほら、こんな経験あるでしょ。新しいパソコンが欲しくて欲しくてたまらない。そのために、一生懸命貯金したり、節約したり、はたまたバイトをしたり。カタログも一生懸命集めて、どれにしようか迷ったり。
　そんなときって、その目的を達成しようとする行動については異常なくらいアクティブですよね。しかし、欲しいものを手にしたら、今までの行動は何だったの？　というくらいおさまってしまう。心が満足しちゃうんですよね。

　だったら、行動するためには常に満足しちゃいけないの？
　いえいえ、そう言うわけじゃないんですよ。そもそも「目標」なんてのは、心の中を満足で満たそうと思って立てるものだし。しかし、現状に満足しきったら、ホントに何も動かなくなっちゃうのは確かです。

　でもね、安心して。お腹だってほっといたらだんだんと元のようになって、また何か食べたくなるでしょ。
　心も同じですよ。一度満足しちゃったら、ちょっとの間は「もういいや」って気になるでしょう。しかし、ほっといたら今度は別の欲求が出ちゃう。だから人は無駄遣いをやめることができないんですよね（笑）

　でも、できたらその方向を「物欲」ではなく、「自分自身のありかた」＝「成長」に向けてみるのはいかが？

　物と違って、目に見えないものだけに「手に入れた！」という充実感がなかなか得にくい物かとは思うけれど。でもね、「成長」を手に入れた！と実感したときに得るものって、物を手に入れたときの何十倍にもなるくらいの満足感が得られますよ。

　しかも、その快感が忘れられなくて、さらに自分を高めようとする欲求が湧いてきちゃう。どうせ心を満足させるんだったら、もっと自分自身の内面に目を向けてみましょうよ。

　そっちの方が、お金も時間も有効に使えてきますよ。

 

行動語録　その３６

心を満たす行動をするのなら、自分を成長させることで心を満たしてみよう