プロファシリテーターの仕事のとり方
2025/11/24
前回はプロファシリテーターになるためのステップをご紹介しました。ファシリテーターを目指している皆様、いかがだったでしょうか?
結論から言えば「自分はプロだよー」と名乗ってしまえばそれでいい、ということなんですよね。
けれど、いくらプロだと名乗っても、仕事が入ってこなければ意味がありません。さて、どうすればプロとしてのしごとを獲得できるのか?
今回はそこに迫っていきます。
【そもそもあなたな何のプロ?】
プロファシリテーター、といっても世間一般の人には
「なに、それ?」
という印象しかないでしょう。
なにしろ、ファシリテーターやファシリテーションという言葉は、まだそれほど一般的ではありませんからね。
だから、もっとわかりやすい言葉であなたの仕事を説明する必要があるんです。
私はここで名刺にこんなふうに名乗っています。
「プロフェッショナルビジネス会議プロデューサー」
これでも何をする人なのか、よくわからないかもしれませんね。
しかし、なんとなくイメージはつくのではないでしょうか。
「あ、この人はビジネスの会議をなんとかしてくれる人なんだな」
この程度の印象でいいんです。まずは自分が何のプロなのかをきちんと名乗ること。
これがとても大事になります。
例えばあなたがまちづくりについてのファシリテーションを専門にしたいのであれば。
「まちづくりミーティングプロデューサー」
なんて肩書もいいかもしれません。
まずはあなたが何についてのプロファシリテーターなのか、その肩書を決めて名刺に印刷してみましょう。
そうすればきっと尋ねられるはずです。
「これって何をする人なのですか?」
これが仕事を獲得する第一歩です。
【とにかくやってみよう】
いくらあなたが「プロだ」と名乗っても。
その実力を皆さんに認めてもらわなければ意味がありません。
なので、とにかくファシリテーションをいろんな場面でやってみることです。
そんな場面、なかなかないですよ。
きっとそう思うでしょう。
けれど、「会議」と思うからそう感じてしまうのです。
私は会議をこう定義しています。
二人以上の意見や価値観の異なる人が、一つの目的に対して合意を形成する場である、と。
つまり、私達が一般的に言うミーティングや打ち合わせ、話し合いなども会議に含まれます。
ちょっとした打ち合わせくらいなら、結構やっているんじゃないですか?
そこでファシリテーションの技術を活用するのです。
例えば、口頭だけでなくきちんと記録を取りながら進める。
話し合いの冒頭で目的と目標を確認してから始める。
簡単なアイスブレイクを入れてから話を始める、などなど。
そうすることで相手はこう思うでしょう。
「さすが、ファシリテーターと名乗っているだけあって話がスムーズに進んだな」
相手にこう思わせればしめたものです。
また、私がおすすめするのはまちづくり系のワークショップや市民活動に参加することです。
ここではどんな場面でもファシリテーターを待ち望んでいます。
ちょっとした会合でホワイトボードへの書記役から始めれば、周りがとてもありがたく思ってくれます。
それが評判となって、こんな人がいるって噂になればしめたものです。
【商工会議所に売り込む】
あなたのまちにも、商工会議所や商工会といったものがあるはずです。
ここで自分をどんどん売り込んでいきましょう。
といっても、いきなり
「ファシリテーターをやっているので、なにか仕事をください」
なんて言っても、さすがにそれはムリです。
ではどうやって売り込めばいいのか?
商工会議所や商工会では創業支援を行っています。
まずは「ファシリテーターとして仕事を始めました」ということで相談に行ってみてください。
そうすると、きっと相手はこう思うはずです。
「ファシリテーターって、何?」
ここからが売り込みになります。
ファシリテーターの有用性や活用の場などを解説したうえで、こう切り込むといいでしょう。
「なので、こちらの商工会議所でなにかの会合があるときには、ぜひ私を使ってみませんか?」と。
ここで相手が興味を持ってくれれば、そのうちお呼びがかかるかもしれません。
実はわたしはこの手で商工会議所のとあるプロジェクトのファシリテーターを任されました。
といっても、売り込んだのは私ではなく、その時に知り合った社長さんで、こんな人がいるからと地元の商工会議所に紹介してくれたんです。
その後、毎年商工会議所で行われたプロジェクトのファシリテーターとして呼ばれるようになりました。
すると、ファシリテーターとしての認知が徐々に関わった人たちに広がり、さらには行政職員にも認知されるようになったんです。
そこから次のステップに入ることができました。
【行政にもぐりこもう】
商工会議所で認知されると、これが自然に行政にも認知されるようになりました。
これは、商工会議所のプロジェクトには、必ず行政の職員が含まれていたからです。
おかげで今度は行政から呼ばれるようになりました。
「こういった計画を作るので、そのための会議のファシリテーターをやってほしい」
という感じです。
そうなればしめたもの。
実は「行政での実績がある」というのが、すごく効果が高いんです。
たとえその仕事の賃金が安くても、宣伝効果は抜群です。
みなさんもこう思いませんか。
◯◯市のプロジェクトでファシリテーターをやっていた。
それだったらウチの会社(もしくは組織)の会議もうまくやってくれるに違いない。
これは大手企業でやった実績と同じくらい、効果があります。
でも、大手企業に入り込むにはなかなか難しいもの。
けれど、地元の行政に入り込むのはそれほど難しくはありません。
今の手順で入り込めば、気づいたらファシリテーターとしての認知が高まっています。
行政に入り込むのは、そこで仕事を得ることが目的ではありません。
そこでの実績という肩書を得ることが目的です。
この肩書があれば、次のステップへと進むことも容易になりますよ。
【セミナーを開こう】
プロファシリテーターと言っても、会議のファシリテーターを行うだけが仕事ではありません。
むしろ、その仕事のほうが少ないくらいです。
では、どんな仕事が多いのか?
それは企業や組織に対しての研修の仕事です。
実は、私の仕事の大半は研修講師です。
(といっても、ファシリテーションだけでなくコーチングなども含めたコミュニケーション全般が仕事の範囲になります)
けれど、この研修もいきなり獲得するのは難しいものです。
なので、まずはセミナーを開くことをおすすめします。
内容はファシリテーションの基本的な部分を。
一方的な講義ではなく、ワークショップ形式で参加者にその場で実践をさせながら。
いわゆる体験型のセミナーを開くのです。
1回のセミナーの時間は1.5時間をおすすめします。
これは、その後研修プログラムを作る時に、1.5時間単位で組み立てることが多くなるからです。
もちろん、そこに招待するのは、今まで商工会議所や行政で知り合った方たち。
最初は無料セミナーでかまいません。
自分の練習の場だと思って、とにかく何度も行ってみます。
そうすることで、今度はこんな評判が立つでしょう。
「この人のファシリテーションセミナーはとてもおもしろいし、役に立つ」
そうなれば、今度はこれを仕事として依頼してくるところも出てきます。
そうなればしめたもの。
あなたのプロファシリテーターとしての認知はさらに高まってきます。
そして、どんどん広がっていくでしょう。
【ホームページは必ず作れ】
認知が広がると、今の世の中では必ずと行っていいほど「検索」をかけます。
けれど、ここであなたの仕事をアピールするものがなければ、それで終りになってしまうのです。
だからこそ、あなたの仕事をアピールするホームページは必ずつくってください。
フェイスブックやブログページだけではダメです。
できれば専用のドメイン(◯◯◯.comなど)を取得して、専門的にやっていることをアピールできるようにします。
ホームページの作成は、できればプロに任せたほうがいいです。
実はわたしは長年、自分で自分のページを作ってきました。
けれど、SEO対策もきちんとできていないし、やはり素人がつくったページ感がぬぐえませんでした。
そこで補助金(持続課補助金というのがあります)を活用して、ホームページを専門業者にお願いして、一新させました。
すると、評価も高まったしアクセス数も増えました。
やはり餅は餅屋、プロにお願いしたほうが効果も高まるというものです。
ホームページは今や企業の顔と言っても過言ではありません。
ここはケチケチせずに、思い切って良いものを作りましょう。
それがあなた自身のプロとしての評価を上げることにもつながります。
【極めつけ!営業を任せる】
そしてプロファシリテーターとしての仕事をとるための極めつけの方法があります。
それは、営業を外部業者に任せるというものです。
実は私、現在研修会社3社、個人でやっている研修企画会社2社と契約しています。
そのうち1社は、先方が持っているプログラムどおりの研修をやるため、プロファシリテーターと言うより、プロの研修講師としての仕事をこなすだけになっていますが。
その他は、先方から依頼があり、そこで自分なりの研修プログラムを立てて実施しています。
その中にもちろん、ファシリテーション要素を取り入れるようにしています。
そのおかげで、それぞれの研修会社の中では
「ファシリテーションに絡むことだったら古賀さんに任せよう」
という認知になっています。
その仕事の中には、研修というよりもワークショップを仕掛けてみんなで話し合いをさせるようなものもあります。
つまり、まさにファシリテーターとして仕事の依頼が来るということです。
おかげで私、実は今営業らしい仕事はまったくやっていません。
すべて研修会社が仕事を取ってきてくれて、それを私に振ってくれるという体制ができています。
では直接の仕事はまったくないのか?
いえ、こういうことをやっているからこそ、地元では
「ファシリテーションだったら古賀さんのところ」
という認知が広がり、直接の仕事も請け負うことがあるんです。
大事なのはいかにして自分の名前を世に広げていけるか。
そのためには、きちんとしたプログラムを組んで、誠実な研修を行う。
さらには、会議として依頼があったときには、必ず満足する結果を導き出す。
この繰り返しが大事になります。
【プラスアルファの武器、本を出そう】
こういったコンサルタント系の仕事をしている方におすすめがあります。
それは「本を出す」ということです。
「いやいや、本を出すと言っても、出版社からお声がかかるわけでもないし」
「自費出版するなんて、お金がかかっちゃうでしょう」
ところが、そんな心配はありません。
今はAmazonのKindleの電子書籍なら、誰でも簡単に無料で本が出せます。
さらにKindleのペーパーブックを使えば、無料でリアルな本も出版できます。
あとは原稿を書くだけです。
すくなくともA5サイズで100ページくらいのものを作成すれば、立派な書籍になります。
これ、ペーパーブックでも1000円くらいで販売することができますよ。
本を出す目的は、本で稼ごうというものではありません。
「本を出している」という実績が欲しいんです。
実は、こういった本も名刺代わりに使えます。
多くの人は本を出していると言われると
「この人、すごいなぁ」
と思ってくれます。
「でも、原稿は書けても本の出し方がわからない」
そういう方に朗報です。
「Kindle電子書籍出版サポートサービス」
というのをやっています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
https://244341020.hs-sites-na2.com/ja-jp/home
【おわりに】
プロファシリテーターとして仕事を取りに行くための段取り、いかがでしたか?
まず最初は小さなところから実績を積むこと。
そして徐々に自分の名前を売っていくこと。
私も、プロファシリテーターとしての名前が広がるまで2年以上はかかったと記憶しています。
時間はかかりますが、徐々に実績を積んでいけば、次第に仕事も増えていくものです。
そうなるまであきらめずに、しっかりと行動を積み重ねていきましょう。
ところで、ファシリテーションの研修ってどんなことをやればいいのか?
次回は「ファシリテーション研修の裏側」についてお伝えします。
次回までお楽しみに!
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