理解が深まる講義になる!パワーポイントのつくりかた
2026/01/05
理解が深まる講義になる!パワーポイントのつくりかた
前回はパワーポイントを使わない講義の秘密をお届けしました。
しかし、やはり講義となるとパワーポイントのスライドを作りたくなるものです。
実は私、パワーポイントのスライドを全く作っていないかと言うとそうではないんです。
いや、むしろ普通の人以上にパワーポイントのスライドを作成してきました。
これは今は行っていませんが、以前は毎月自分が読んだ本をわかりやすく解説するための勉強会「ダイナマイトマーケティング大学」というのをやっていました。
そのときにパワーポイントのスライドを作成して、オンラインセミナーをやっていたんです。
その他にも、依頼されてオンラインセミナーを開催することもあります。
このときには必ずパワーポイントのスライドを作成します。
このときに私が行っている、理解が深まる講義になるためのパワーポイントの作り方を解説していきましょう。
【そもそもダメなパワーポイントとは】
理解が深まるスライド作成を説明する前に、真逆のダメダメなパワーポイントとはどんなものか、それを解説しましょう。
ひょっとしたら、あなたもこんなスライドを作成していませんか?
1.文字だけの構成
これが一番ダメダメなものの典型と言っていいでしょう。
伝えたいことを文字だけで読ませようとする。
これって単なるテキストをそのままコピペしたようなものです。
これをされると、受講生はスライドを読むのに必死になって講師の話なんて耳に入ってきません。
さらに、どこが要点なのかよくわからないので、理解が深まらないのです。
2.文字の色が一色、または色を使いすぎ
文字が一色だけだと、どれが一番伝えたい言葉なのかのメリハリがなくて理解しにくいものになります。
特に黒一色っていうのは、まさに教科書をそのままスライドにしただけになってしまいますよね。
逆に色を使いすぎてもいけません。
赤、青、緑、オレンジなどなど、派手にすればいいというものでもないんです。
それこそ、どこが一番伝えたい箇所なのかがさっぱりわかりませんからね。
3.文字を詰め込みすぎ、文字が小さい
一枚のスライドに伝えたいことをたくさん詰め込んでいる。
一度に伝えたいことがたくさんあるのはわかります。
けれど、これも読むのに疲れるし。
さらにそうなると必然的に文字が小さくなってしまいます。
これ、作成しているパソコンの画面では気づかないのですが、いざスライドとして投影すると、文字が全然読めなかったりします。
そうなると受講生のストレスも溜まりますね。
4.不必要なスライドを入れたままにしている
どこかで使った講義の使いまわしなのでしょう。
今回の講義では不必要となるスライドまで入っていて、解説の時にそれを飛ばすなんていう人もいます。
スライドを再構成するのがめんどくさいのはわかりますが、不必要なスライドは最初から削除しておきましょうね。
また、講義中に時間がないからといって、スライドを飛ばすというのは絶対に避けてほしいです。
きちんと講義のシミュレーションを行い、最初から不要となるスライドや解説に時間がかかるようなスライドは削除しておきましょう。
【理解が深まるスライドの5原則】
では、どのようなスライドが理解が深まるのか。
私は次の5つの原則に従ってパワーポイントを作成しています。
まずはこちらを解説しましょう
1.伝えたいことは1枚に1つ
2.左脳ではなく右脳に語りかける
3.文字は読ませるな、見せろ
4.ストーリー性を持たせろ
5.アニメーションで少しずつ見せろ
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
【1.伝えたいことは1枚に1つ】
パワーポイントのスライドの最大の鉄則、これが「伝えたいことは1枚に1つ」です。
そうすると、このスライドではこれが要点なんだなと見る人の納得感がたかまります。
そうすると、スライドの量が膨大になるんじゃないんですか?
そう危惧する人もいるでしょう。
でもそれでいいんです。
スライドの量が膨大になっても、なんら問題はありません。
そもそも、このスライドは配布用には作成していませんので。
配布する資料は別に作ります。
強いて、伝えたいことをいくつもスライドに入れるというときがあります。
それは今回のように、5つくらい伝えたいことを最後にまとめて再度お伝えするときです。
こうすることで、この章ではこのことが伝えたかったのかということを、受講生も再認識しやすくなります。
【2.左脳ではなく右脳に語りかける】
パワーポイントのスライドだと、どうしても文字ばかりになりがちです。
けれどそれでは左脳しか使わずに、記憶に残りにくくなります。
だから私は必ず関連するイラストや写真を掲載します。
そうすることで右脳で記憶してもらいやすくなるからです。
実は記憶というのはイメージで残りやすくなります。
先にイメージを植え付け、そのイメージにどのような意味があるのかを言葉で補う。
そのようなスライドの作りにするといいんです。
スライドに使うイラストや写真は、当然ながら著作権フリーな素材を使って下さい。
なければ自分で写真撮影したり、AIにイラストを描かせるというのもいいでしょう。
また、動画を使うというのもありです。
これは以前、防災講座で震災の模様を動画で流したという講義を受講したことがありましたが、このときの動画のインパクトは強かったですね。
ちなみに画像素材の見つけ方ですが、これは簡単です。
そのスライドで伝えたいことを検索キーワードとして探すだけです。
ただし、そのキーワードそのものでは見つからないこともあります。
そのときは連想ゲーム、キーワードを別の言葉に置き換えるとどうなるのかを考えて検索をかけてみましょう。
【3.文字は読ませるな、見せろ】
これも鉄則です。
文字はひと目見てすぐに読める程度の長さにしましょう。
できればキーワードのみ。
長くても「◯◯が✕✕」のような短文にして下さい。
そうすることで、読まなくても一目で伝えたいことが理解できます。
そしてそのときの文字の大きさ。
これはできるだけ大きな文字を使って下さい。
私は原則、28ポイント以下の文字は使わないようにしています。
できれば38〜42ポイントくらいのもの使っています。
そしてそのときのフォントにも気をつけて下さい。
少し長いな、補足的な言葉だな、というのは原則明朝体。
私はメリハリの強い創英角明朝を使っています。
そしてガッツリ伝えたいものは原則ゴシック体。
これも太いゴシックで、こちらも創英角ゴシック体を使うことが多いです。
また文字の色も、特に強調して伝えたいキーワードを赤。
それ以外を黒、もしくは青にしています。
そうすることで、より強調して受講生に伝えやすくなります。
【4.ストーリー性を持たせろ】
伝えたいことをただ単につらつらとスライドにしただけだと、面白みというのがありません。
それでは論文を読んでいるような感じになってしまい、これも記憶には残りにくいものです。
ここにストーリー性をもたせると、今度は小説を読んでいる、もしくは映画を見ているような感じになり、記憶に残りやすくなります。
実はこれも右脳を使って覚えてもらうテクニックなのです。
でも、ストーリー性ってどうすればいいのか?
ここでちょっとした流れがあるのでご紹介しましょう。
① 問いかけをする
「これってどう思いますか?」
「これを解決するにはどうすればいいでしょうか?」
② 間違った事例を紹介する
「こういうのを思いつきますが、これではダメなんです」
「こういう方法をやって失敗したことありますよね」
③ 正解を伝える(これが一番伝えたいことになります)
「ここでこんな方法を取るといいんです」
「ここではこんな考え方をしてみましょう」
④ 正解の詳細や具体例を伝える
「詳しくはこのようにやるといいんです」
「こうすることで、こうやって解決した事例があります」
こんな感じで流れを作ると、ストーリーが頭に入るので覚えてもらいやすくなります。
ただし注意点として、伝える時間がどうしても長くなってしまいます。
その点を意識して、どのくらいの量を受講生に伝えるのかを考えてスライドを作りましょう。
【5.アニメーションで少しずつ見せろ】
スライドを上手に作っても、見せ方が悪いと印象もイマイチになります。
そこで活用してほしいのがアニメーションです。
といっても、無駄な動きや複雑な動きのアニメーションは不要です。
単に順番に文字やイラストなどを見せるだけです。
私がよく活用しているやり方は
①上段にそのスライドのタイトルとなる要点をまとめる
②次にアニメーションで関連する図や写真を見せる(もしくは①と同時に見せる)
③アニメーションで投げかけの言葉(質問など)を見せる
④それについての解答をアニメーションで見せる
このような順番で行います。
これの利点は
・投げかけ(質問)に対して、何が正解なのだろうと期待をして次を待ってくれる
・重要なキーワードをメモしやすい
・少しずつ見せるので飽きが来ない
などなどです
ちなみにアニメーションを見せるときには、私はほとんどが「フェード」しか使いません。
まれに強調して覚えてもらいたいところは「ズーム」を使います。
あまりアニメーションの種類を多用しすぎると、今度は見ている方が煩雑に思えてしまいますのでご注意を。
【作成パターンを決めておけ】
これだけのパワーポイントスライドを作るのに、相当時間がかかるのではないか?
そう思うかもしれませんが、実は思ったほど時間はかかりません。
一番時間がかかるのは、関連するイラストや写真を集めるところですね。
パワーポイントスライドそのものの作成の時間は、ホント短いです。
実はそうするにはコツがあります。
それは「作成パターンを決めておく」というものです。
ということで、これも私の作成パターンをご紹介しましょう。
①1枚に1つの伝えたいキーワードを決めて羅列する
これにより、スライドの枚数の概要が決まります。
また、ここで決めたキーワードに従って図や写真を探すことになります
②スライドの構成を決める
これは自分の中で一つのパターンを決めておくといいでしょう。
私の場合、先ほどもお伝えしましたがが
上段:そのスライドで伝えたいことのタイトル
中段:関連するイラストや写真
そこにかぶせるように質問などを記載
下段:質問に対しての解答など、特に重要となるキーワード
③キーワードに関連したイラストを探す
私の場合は「イラストAC」「写真AC」というサイトで探しています。
ここの有料会員になっているので、キーワードを入れて自分のイメージに合ったものを選んでダウンロードしています。
実はここの作業が一番時間がかかります。
今だとおすすめはAIにイメージのイラストや写真を描かせるというもの
その方が早いかもしれませんね
④パワーポイントのスライドを作成
ここでフォントや文字の大きさ、色などのパターンを決めておきます
そしてできるだけ大きく真ん中にイメージできる絵や写真を掲載します
全ての文字や写真が配置できたら、アニメーションをつけます。
このときにアニメーションの順番を必ず確認して下さい。
⑤2枚目以降は1枚目のコピーで作成
2枚目以降のスライドは、基本的には1枚目のスライドをコピーして、文字やイラストなどを入れ替えるだけです。
そうすることで作成時間が短縮できます。
まれにスライドの構成やアニメーションの順番を変えることはあります。
ここは臨機応変に対応を。
⑥全体の確認
一通りスライド作成が終わったら、必ず最初から通して確認をして下さい。
アニメーションの順番が違っていたり、予想しなかった動きになっていたりすることもあります。
また一度通しで見てみると、変更したほうがいいかな、という点も見えてきます。
そうやってスライドを完成させます。
【おわりに】
パワーポイントのスライド作成の方法、いかがだったでしょうか?
えっ、なんとなく理解できたけど、今ひとつイメージがつかめない?
そういう方のために、私が今まで作成したスライドを使って行ってきたセミナー
「ダイナマイトマーケティング大学」
をご紹介します
こちらのYoutubeチャンネルを御覧ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLdMk9Lyg7KWobycVC_g2XAno8L1G9g5od
こちらに今まで解説したスライドの作成方法を使ってつくったもので、私が講義しているものが多数あります。
これをぜひ参考にして下さい。
さてさて、研修講師としてのお話は今回で一旦終了。
次回はファシリテーションのお話に戻します。
会議でいかにして発言を促すか、これに困っている人も多いでしょう。
ということで次は「会議で発言を促す秘技」について詳しくお伝えします。
ではまた次回まで、乞うご期待!
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