こんなアイスブレイクで会議を盛り上げよう
2026/02/09
前回は会議での質問の作り方についてお伝えしました。
ストレートな質問を避けて、変化球を投げるということ。
そのためには3つのステップを踏むとよい、ということでした。
しかし、いくら会議での質問を工夫しても、なかなか意見が出てこないときがあります。
それは、会議の場の雰囲気が「発言しにくい」ものになっているからです。
意見を言うと否定されるのではないか、一番下っ端だから意見を言いにくい、ここで反対意見を言うと場をかき乱すのではないか、などなど。
会議の場では自由に意見を述べてもらいたいものです。
しかし、場の空気がそうさせないのでは意味がありません。
そこで登場するのが「アイスブレイク」です。
これは場の緊張を解くために、会議の冒頭で行うもの。
今回は実際に私が会議で使って効果があったアイスブレイクを紹介していきます。
【そもそもどうしてアイスブレイクは必要なのか?】
アイスブレイク、これは会議の冒頭で行う、場の緊張感を解くもの。
一見するとレクレーションみたいなものもあるので、「そんなまどろっこしいことできるかっ!」なんて意見も出てきそうです。
確かに、会議の冒頭5〜10分も使ってそんなことやるより、早く会議の本題を話し合いたいと思うかもしれませんね。
しかし、私が今まで見てきた会議で、アイスブレイクを行わないと、その多くの会議は失敗に終わっています。
それはどうしてか?
これは何度もお伝えしている通り、発言しやすい雰囲気になっていないからです。
結局は特定の人しか発言できず、何も意見が言えなかったという人のほうが多かったりします。
私が以前参加した、ある意味最悪と思える会議があります。
これはとある会の、全国の代表者が集って行う会議でした。
参加者はなんと100名を超えています。
そこで議長が議題を伝え、その説明を会の理事長と言われる人が解説。
それに対して意見を求めるというものでした。
しかし、理事長の力が強くてこの人に意見を言える人なんてごく少数。
実際に会議で意見を述べた人は、理事長と普段から接している人ですでになんでも言えるような関係ができている方ばかりでした。
私のような、理事長に直接話しなんてほとんどしたことのない参加者は、ただ黙って意見を聞くだけ。
なのに、会議の総括でこんなこと言っていたんです。
「今回の会議は、いろんな意見が出てとても活性化していました」
いやいや、意見を言ったのはごく一部でしょう。
とてもじゃありませんが、私からみて成功した会議とは言えなかったんです。
こんな会議にならないようにするためにも、アイスブレイクってとても大事なんですよ。
【ビジネス会議でのアイスブレイクに必要な要素】
アイスブレイク、これで検索をするとインターネット上には山のようにそのネタが出てきます。
けれど、実際の会議で、特に会社などで行うビジネス会議の場で活用できるアイスブレイクは限られてしまいます。
そこで、どんなアイスブレイクを選択すればよいか。
そのために必要な要素をご紹介します。
1.5分程度で終わるもの
アイスブレイクにかける時間は5分、どんなに長くても10分程度で終わるものにしておきましょう。
アイスブレイクで盛り上がるのはいいのですが、貴重な仕事の時間を使うのですから、できるだけ短いに越したことはありません。
2.全員参加できるもの
当然のことですが、特定の人だけが盛り上がっても意味がありません。
アイスブレイクは会議の人数にかかわらず、場の全員が参加できるようなものを選びましょう。
人数が多くなりすぎる場合は、即席でグループを作ったりあらかじめグループにしておいて、グループ単位で行えるようにするといいですね。
3.頭と口をかならず使うもの
アイスブレイクは口馴しでもあります。
そのため、発言を要するようなものを選んで下さい。
またここで、頭を使わせるのも大切です。
何も考えずにできるものではなく、頭を使わせてトライしてもらうような感じで行うと、場が盛り上がりますよ。
4.必ず笑顔になり盛り上がるもの
思わずくすっと笑ったり、みんなで拍手をして盛り上げたり。
そういったものを選ぶといいですね。
アイスブレイクにオチは不要ですが、みんなが笑顔になるのが一番です。
笑顔で会議をスタートすると、前向きでポジティブな意見が出やすくなりますからね。
【ビジネス会議で使えるアイスブレイク】
ではいよいよ本題、ビジネス会議で使えるアイスブレイクを紹介します。
1.グッドアンドニュー
これはとても使いやすく、場が盛り上がるアイスブレイクです。
やり方は簡単です。
参加者1人1分程度、最近あった良かったこと、嬉しかったことを話してもらいます。
話し終わったらみんなで拍手。
そして次の人、というふうに回します。
注意点としては、人数が多いと時間がかかってしまいますので、私の場合1グループ最大6名程度にします。
そして一人が語る時間も30秒に限定します。
ファシリテーターは時間を計り、30秒経過したら容赦なくストップを掛けます。
ただし、いきなりストップされると話が中途半端になるので、5秒前から指でカウントダウンを初めます。
すると、発言者は急いで話をまとめようとしてくれるので、ほとんどは30秒で終了しますよ。
ここでの大きなポイントは、みんなで大きな拍手をするところです。
6人も繰り返すと、場は大いに盛り上がります。
2.ブレインストーミング
これはブレインストーミングを会議で使うときの練習として行います。
ブレインストーミングのルールなどを簡単に説明し、付箋に思いついたことを書いてもらいます。
ルールとしては以下のとおりです
・思いついたらとにかく発言しましょう
・人の意見を否定せず受け入れましょう
・発言は手を挙げて行いましょう
・発言してから付箋に書きましょう
そしてこのとき、2分間で簡単な、そして盛り上がるお題を出します。
私の定番のお題は「居酒屋で食べたいメニュー」です。
また冬場などは「食べたいお鍋」なんていうお題もいいでしょう。
グループがいくつかある場合は、グループ対抗戦にすると盛り上がります。
どこが一番たくさん出せるか競わせるのです。
こうして次に本題のブレインストーミングを行うと、スムーズに意見を出してくれるようになりますよ。
3.30秒自己紹介
これは初対面同士が多い会議の時によく行います。
自己紹介をしてもらいますが、所属と名前以外に、一つお題を出します。
例えば「最近はまっているもの」などです。
このときに、お題の答えを出しただけでは盛り上がりません。
なので「なぜそうなのか?」の理由も語っていただきます。
ただし時間は30秒。
これもグッドアンドニューの時と同じく、ファシリテーターが5秒前に鳴ったら残り時間を指で示すといいでしょう。
実はこの自己紹介を行うと、意外な共通点が見つかることがあります。
「えー、釣りが好きなんだ、私もなんですよ」
なんて感じで、お互いの距離が急に縮まったりするものです。
4.順番決め
これは会議の場で、部門長が報告などの発言を順番にしてもらうような場合に使います。
このときにどんな順番で行うのかを決めるやり方をファシリテーターが示しますが、これもやり方がいろいろあります。
① 今食べたいものとその理由
今食べたいと思っているものとその理由を発表し、その名前の長い(または短い)ものを言った人から報告をしてもらいます。
長いもの(短いもの)から順番に発表してもらう、というのは後から伝えます。
最初からネタバラシをしないようにしましょうね。
② 朝起きてすぐにやること
これは「何時に起きて何をしたか」を発表してもらいます。
そして起きた時間の早い順(または遅い順)に報告をしてもらいます。
これももちろん、起きた時間順だということは伝えずに行います。
③ 今年(去年)の漢字一文字
これは年末年始に限って行うことができるものですが。
今年の漢字を一文字にすると何になるのか、その理由を伝えてもらいます。
これは画数の多い(または少ない)順に報告をしてもらうようにします。
こちらもネタバラシをしないように注意しましょう。
今回は3つご紹介しましたが、これはどんなお題にも応用できます。
自分でお題を考え、そこに数の要素を取り入れて順番を決めると盛り上がりますよ。
5.そのウソほんと
会議参加者の中で一人(もしくはファシリテーター)が3つのウソをつきます。
その中で本当を1つ入れておきます。
その本当を残りの参加者が話し合って当てる、というものです。
この場合、お題を出す人は会議前にあらかじめ決めておき、どんなウソをついてもらうかを考えておきます。
そして話し合う参加者は、3〜6人1グループにしておくといいでしょう。
これを行うことで、グループで意見を出して一つを決めるという会議の流れを体感してもらうことができます。
その上で「こんな感じでお互いに意見を出し合って決めていきましょう」と解説をすると、納得感も高まりますよ。
これは2つがホントで1つがウソ、というバージョンにしても面白いですね。
6.共通点探し
5〜6人のグループになって、お互いの共通点を探し合います。
ただしルールとしては
・見た目の共通点はNG
・同じ会社など明らかなものはNG
・趣味や日常生活などできるだけ話さないとわからないものとする
こうすることで、お互いにとにかくしゃべりまくらないと共通点が見つからない状況になります。
これで互いの親近感も高まりますよ。
また、場合によっては制限時間を設けて、いくつ共通点が見つかったかを競い合うというやり方もあります。
これもかなり盛り上がります。
普段知っている者同士でも、意外な共通点が見つかり急に親近感も高まるし、とにかく話をしないと見つからないので、口馴しには最適です。
【ネタはどこにでも転がっている】
今回ご紹介したアイスブレイク、ちょっとネットで検索をすると似たようなものがすぐに見つかるでしょう。
実はアイスブレイクというのは、そのネタはどこにでも転がっています。
私が注目するのはテレビのバラエティ番組です。
この中で実際に行われているゲームをそのままやることもあります。
テレビで有名なので、知っている人も多いのがメリットです。
また、子供の頃に学校で流行った遊びなどをアイスブレイクに取り入れてもいいでしょう。
そういえばこんなことでクラスで盛り上がったなー、なんてことを思い出して、それを会議前にちょっとやってみると、意外にもウケるかもしれませんよ。
アイスブレイクのネタを見つけるコツは
「あ、これおもしろそうだな」
という感性です。
アンテナを張っていれば、どんなものもアイスブレイクに応用できますから。
まずは自分でネタ探しをしてみましょう。
【おわりに】
今回ご紹介したアイスブレイクネタはいかがだったでしょうか?
こんなこと、やったことないから大丈夫かな?
なんて思わないで下さい。
どんなことでもまずはトライすることが大事ですよ。
まぁ、一番無難なのは最初にご紹介した「グッドアンドニュー」でしょう。
これはまず外すことはないので、安心して活用できますよ。
そして何より、アイスブレイクを仕掛けるファシリテーターが一番楽しむことです。
笑顔でみなさんを盛り上げながら行うと、気がついたらみんな笑顔になっているものです。
その上で会議の本題に移るようにしてみましょう。
さて、アイスブレイクで会議の場が盛り上がりました。
けれど、ここでその会議に参加しているトップの態度一つで、場が再び凍ってしまうこともあります。
次回は会議に参加している組織のトップに意識をしてもらいたい「トップの態度」についてお伝えします。
これは経営者や部門長など、その場のトップには必ず意識をしてもらいたい内容です。
これができている組織は、心理的安全性が保たれていると言えるでしょう。
次回はその否決についてお伝えします。
乞うご期待!
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